室蘭市内2地域に出されていた「ヒグマ注意報」1か月ぶり解除

クマの目撃が相次いだ室蘭市内の一部に出されていた「ヒグマ注意報」は、新たな情報が寄せられていないことなどから13日、1か月ぶりに解除されました。

道は、室蘭市で先月住宅街の近くなどでクマの目撃情報が相次いだことから、市の東部と北部の2つの地域を対象に先月13日「ヒグマ注意報」を出しました。
市によりますと、目撃情報は先月22日までにあわせて9件にのぼりましたが、野生動物の専門家が道などと現地調査を行った結果、「出没したヒグマは一時的に市街地に迷い込んだと考えられ、すでに人里を離れた可能性が高い」とする見解をまとめました。
また、目撃情報が先月22日を最後に20日以上寄せられていないことから、道は13日、ヒグマ注意報を解除しました。
道と室蘭市は、今後も市内12か所に設置したカメラを使ってヒグマの監視を続けるということです。
室蘭市地域生活課の中野茂樹課長は「注意報は解除されたが、ヒグマが市街地に来る可能性がゼロになったわけではない。クマを市街地に引き寄せないようにゴミ出しのルールを守るなど、市民の皆さんに協力をお願いしたい」と話しています。