江差町でニシンの稚魚放流

江差町で、桧山沖のニシンの資源を回復させようと稚魚の放流が行われました。

桧山地方の自治体や漁協などでつくる協議会では、ニシンの資源を回復させようと7年前から稚魚を海に放流しています。
9日は江差町の職員や漁業者など15人が、6センチほどに成長した稚魚16万6000匹を専用のタンクから放流しました。
稚魚は、ことし2月から3月にかけて水揚げされたニシンから卵を取り出してふ化させたもので、放流後3年から5年ほどかけて成長します。
江差町ではことし2月、ニシンの群れによる産卵で海が乳白色になる「群来」が3年ぶりに確認されていて、漁獲量増加への期待が高まっています。
地元の漁業者は、「網にニシンがかかるようになり、売り上げも上がっているので放流の効果はある」と話していました。
ひやま漁協の飯川洋二課長は「放流を開始して8年目になり10年で一区切りと思っていたが、段々と漁獲も上がってきている。今後の漁に期待したい」と話していました。