函館地裁の裁判官が大学生に出前講座

若い人たちに裁判員制度への理解を深めてもらおうと、裁判官や裁判員経験者が制度の仕組みや意義について説明する講座が函館市の大学で開かれました。

函館地方裁判所では裁判員制度について若い年代の人たちに理解を深めてもらおうと、大学などで出前講座を行っていて、12日開かれた講座には函館大学の学生およそ100人が参加しました。
講座では函館地方裁判所の延廣丈嗣裁判官が刑事裁判の流れや、裁判員の選ばれ方などについて解説したほか、法律の専門的な知識がなくても裁判員は専門家が気付かないところを判決に反映できることなどを説明しました。
また、裁判員経験者の60代の男性も出席し、「裁判員に選ばれたときは不安な気持ちもありましたが、専門的な言葉は裁判官などが説明してくれました。貴重な経験になるので選ばれたらぜひ参加してほしい」と述べました。
参加した1年生の女子学生は「裁判員について詳しく知ることができました。裁判員に選ばれることがあれば自分の価値観を広げられる機会だと感じたので参加したいです」と話していました。