無農薬で水田の雑草繁殖抑えるアイガモ農法 ロボットの視察会

水田にアイガモを放つことで農薬を使わずに雑草の繁殖を抑える「アイガモ農法」を、ロボットで再現する取り組みの視察会が旭川市で開かれました。

この視察会は、道や生産者などでつくる「かみかわ有機農業ネットワーク」が、農薬や化学肥料を使わない有機農業に取り組む農家を増やそうと開きました。
12日は旭川市郊外の水田に農業関係者50人以上が集まり、水田で農薬を使わずに雑草の繁殖を抑える「アイガモ農法」を行う「アイガモロボット」が紹介されました。
ロボットは▼縦1メートル30センチ、▼横90センチほどの大きさで、太陽光発電で動き、GPSの情報をもとに自動で水田を泳ぎまわります。
底に取り付けられているスクリューで泥が巻き上げられ、光が遮られることで雑草が光合成しづらくなり、繁殖を抑える効果があるということです。
参加者たちは、ロボットがアイガモのように水面を進んで泥を巻き上げる様子を熱心に眺めていました。
比布町の30代の農家の男性は「農薬や肥料の価格が高騰するなか、ロボットで効率的に生産できるなら有機農業への切り替えも積極的に検討したい」と話していました。
上川総合振興局農務課の杉村和行課長は「1次産業が厳しい経営環境にあるなか、生産者と自治体が一丸となって農業を盛り上げていきたい」と話していました。