「不適切な保育」去年 道内では20件を確認

全国の保育施設で園児への暴行や虐待といった「不適切な保育」が相次いだことを受けて、こども家庭庁が調査した結果、道内では合わせて20件の「不適切な保育」が確認され、道は、国の対応も踏まえ、指導にあたりたいとしています。

この調査は去年、静岡県の認可保育所で元保育士3人が園児の足をつかんで宙づりにするなど、「不適切な保育」が全国で相次いだことを受けてこども家庭庁が行ったものです。
それによりますと、子どもの人格を尊重しない「不適切な保育」は去年4月から12月までの間に道内の保育所で6件、確認されたということです。
また、保育所以外の認定こども園や認可外保育施設では14件の「不適切な保育」が確認されました。
これら合わせて20件の中には、▼乱暴や▼脅迫的な声かけをしたケースもあったということです。
一方、より深刻な「虐待」と認定されたケースはありませんでした。
道は「今後、国の対応も踏まえながら、適切な指導を行っていきたい」としています。
保育施設の職員による虐待については通報や公表の義務がなく、国は今後、児童福祉法を改正し、義務づけることも検討することにしています。