いじめアンケート 一時 ほかの生徒の回答を閲覧できる状態に

道教育委員会がいじめの実態を把握するため公立の学校を対象に行っているアンケート調査で、インターネットの回答フォームで調査を行った1校が設定を誤り、一時、同じ学校に通うほかの生徒の回答を閲覧できる状態になっていたことが分かりました。

このアンケート調査はいじめの実態を把握するため、札幌市を除く公立の小中学校と高校、それに特別支援学校の児童と生徒を対象に先月から行われています。
道教育委員会によりますと、このうち、インターネットの回答フォームで調査を行った1校が、誤って生徒や保護者にもシステムの管理者としての権限を付与していたため、今月1日から翌2日にかけて、同じ学校に通うほかの生徒の回答を閲覧できる状態になっていたということです。
回答への記名は自由としていましたが、集計結果のほか、個別の回答内容も閲覧できる状態になっていました。
一方、この調査では、別の1校も回答フォームの設定を誤り、ほかの学校の一部の教職員などが閲覧できる状態になっていたということです。
道教育委員会は全校に対し、インターネットの回答フォームを使った調査は中止するよう指示しました。
道教育委員会生徒指導・学校安全課の大槻直広課長は「本来、他人に見られることがないという信頼のうえでの調査で、その根幹を揺るがす重大な問題であり、再発の防止に努めたい」としています。