各地でクマ目撃 札幌と小樽で目撃のクマは同一個体の可能性

9日も各地でクマが目撃されました。クマの出没が相次いでいる紋別市で、道路を横断するクマの姿がとらえられました。また、札幌市手稲区でクマとみられる動物が出没し、その後、1キロ余り離れた小樽市内の住宅地でもクマが目撃されています。同一個体の可能性もあるとみられています。

NHKのスクープボックスに寄せられた映像。
紋別市渚滑町で9日正午すぎ、ドライブレコーダーがとらえました。
道路を横断する体長1.5メートルほどのクマの姿です。
その直後に近くで撮影された写真にもクマがはっきりと写っています。
紋別市では、先月からクマの出没が相次いでいて、先月23日には車とクマが衝突する事故も起きています。

【札幌市手稲区と小樽市でもクマの目撃情報 同一個体か】
一方、札幌市手稲区手稲金山では、9日午前5時40分ごろ、散歩中の男性がクマとみられる動物を目撃しました。
男性との距離はわずか20メートルほどだったということです。
クマとみられる動物は山の方へ去っていき、男性にけがはありませんでした。
現場の近くには小学校と中学校があり、いずれの学校でも教員が登校を見守ったほか、一斉下校の対応をとったということです。
さらに、最初の目撃から4時間近くたった午前9時半ごろ、西に1.5キロほど離れた小樽市星野町の住宅地でクマ1頭が目撃されました。
クマは体長がおよそ1メートル40センチで、住宅地ののり面をうろついたあと、札幌市手稲区の方角へ去って行ったということです。
また、現場ののり面にはクマの足跡やふんが複数、残されていたということです。
警察は、2つの目撃現場が比較的近いことから同一の個体の可能性もあるとみてパトロールを強化するとともに、付近の住民に注意を呼びかけています。