北大水産学部練習船「おしょろ丸」が5年ぶり出港 北極海へ

北海道大学水産学部の練習船、「おしょろ丸」が、地球温暖化による生態系の変化などを北極海で調査するため、8日、5年ぶりに函館港から出港しました。

北極海への航海を始める「おしょろ丸」には研究者や学生などおよそ60人が乗り組み、8日は函館港で出港式が行われました。
式では北海道大学大学院水産科学院修士1年の北村もあなさんが学生を代表してあいさつし、「この場にいられて、とてもうれしい。目で見て、手足を動かし、現場観測することでデータの見方に新たな視点がうまれるのではないかと思う」と意気込みを語りました。
おしょろ丸による北極海への航海は、2018年以来、5年ぶりで、2か月近くにわたり、地球温暖化や海水温の上昇による生態系の変化や周辺の漁業資源などを調査することになっています。
調査に参加する、北海道大学大学院水産科学研究院の上野洋路准教授は、「コロナ禍が長かったので長期の航海ができることに喜びを感じています。北極の生態系を捉えることはもちろんですが、みんなが安全で、けがなく帰ってくることを目標にしています」と話していました。