北海道経済連合会の新しい会長に北電社長の藤井裕氏 就任

道経連=北海道経済連合会の新しい会長に北海道電力社長の藤井裕氏が就任しました。人口減少が進む中で、先端半導体の国産化を目指して日本の主要企業が共同出資した「Rapidus(ラピダス)」の工場が千歳市に建設されることなどを契機として、道内経済の活性化を実現できるか手腕が問われます。

道経連は6日に開いた定時総会で、3期目の任期途中の真弓明彦会長の後任として、北電社長の藤井裕氏を選任しました。
藤井氏は67歳。1981年に北電に入社し、常務や副社長を経て2019年から社長を務めていて、今月28日に開かれる株主総会などを経て北電の会長に就任する予定です。
道経連では1974年の発足以来、初代から11代目にあたる藤井氏に至るまで、北電のトップや子会社の社長など、すべて北電出身者が会長を務めています。
藤井氏は記者会見で「Rapidus」の工場が千歳市に建設されるのにあわせて来月、新しい法人を設立し、人材育成などの支援を行う考えを示した上で、「大学や行政、産業界などオール北海道で連携して進めることが大事だ。北海道にとって過去最大の投資規模であり、時間的な余裕は無いのでスピード感をもって支援を進めていきたい」と抱負を述べました。
藤井氏は、人口減少が進む中で、「Rapidus」の工場建設などを契機として道内経済の活性化をどう実現するか、その手腕が問われます。