バス運転手の人手不足解消につなげたい 函館で運転体験会

バスの運転手の人手不足が課題となるなか、人材確保につなげようと、函館市のバス会社が一般の人を対象にした運転体験会を開きました。

体験会は、道南で路線バスなどを運行する「函館バス」が函館市内の自動車学校で開き、男女あわせておよそ30人が参加しました。
参加者は、路線バスや観光バスの車両に乗り込み、会社の社員からブレーキの位置や発車の方法などを教わったあと、自動車学校の敷地内を運転しました。
運転を終えた参加者は、自動車学校の建物で会社の社員から業務内容などについて説明を受けていました。
「函館バス」によりますと、運転手の人材不足が続いているため、毎年2回行われるダイヤ変更のたびに運行本数を減らすなどの影響が出ているということです。
体験した40代の男性は「ブレーキの操作と内輪差を意識して運転することが難しかったです。初心者である自分がバスの免許を取るための道筋がつきました」と話していました。
「函館バス」バス事業部営業課の渡部十月哉課長は「バスに乗って運転手の働き方をイメージしてもらうことで就職を希望する人の背中を押すきっかけになればと思いました。今回の体験会が多少なりとも採用につながることを期待しています」と話していました。