紋別市 中学校グラウンドなど2か所でクマ目撃情報

紋別市では5日朝、クマが中学校のグラウンドに入っていく様子が目撃されたのに続き、昼ごろにはそこから2キロほど離れた場所でもクマが目撃されました。学校は屋外活動を中止し、生徒たちを車で帰宅させるなど警戒が強まっています。

警察によりますと、5日午前6時20分ごろ、紋別市渚滑町8丁目付近を車で通行していた人から「中学校の前の道路を歩いていたクマがグラウンドに入っていった」と通報がありました。
クマは体長が2メートルほどで、渚滑中学校のグラウンドに入ったあと、北側にある林の方向に歩いていったということです。
さらに、正午ごろには中学校から北側に2キロほど離れた川向地区でもクマを見たという通報が2件警察に寄せられました。
これを受けて、渚滑中学校と隣の渚滑小学校では体育などの屋外活動を中止したほか、下校時にはスクールバスや保護者の車で帰宅させる対応をとりました。
紋別市渚滑町では4日から5日朝にかけてクマの目撃情報が5件相次いでいたところで、市や警察が周辺のパトロールを強化しています。
紋別市内では先月23日に車がクマと衝突する事故が起きるなどクマの出没が相次いでいて、市は少なくとも2頭のクマが出没を繰り返しているとみて市民に警戒を呼びかけています。