道東の魅力を海外発信して ネットメディア関係者招きツアー

コロナ禍で落ち込んだインバウンド需要を回復しようと、台湾や香港向けのネットメディアの関係者を招いて道東の魅力を発信してもらうモニターツアーが始まりました。

このツアーは釧路市の観光バス会社「阿寒バス」が企画しました。
参加したのは、台湾や香港で1300万人の利用者を持つネットメディア「樂吃購!日本」の、ライターのNinaさんとカメラマンのMisakoさんの2人です。
2人は2日間の日程で道東の観光スポットをめぐることになっていて、初日の5日は弟子屈町の摩周湖を訪れ、去年できた展望台「摩周湖カムイテラス」から湖の写真を撮ったり、限定のアイスクリームの味をリポートしたりしていました。
このあと町内のアトサヌプリ=硫黄山も訪れ、噴煙が噴き出す壮大な景色を興奮した様子でカメラに収めていました。
釧路総合振興局によりますと、釧路地方に宿泊した外国人観光客は2019年度には年間およそ15万人でしたが、新型コロナの感染が拡大した2020年度には1300人あまりにまで落ち込みました。
コロナ禍の前は台湾や中国、香港からの宿泊客が大部分を占めていたため、そうした地域へ発信力のあるネットメディアを通じて観光客を呼び戻すのが今回のモニターツアーの狙いです。
Ninaさんは「活火山をこんなに間近で見たのは初めてです。写真よりも実際に見た方がより見事なのでぜひみなさんに来てほしい」と話していました。
また、Misakoさんは「台湾にこのような活火山はほとんどないので、この記事は台湾の人に気に入ってもらえると思う」と話していました。
モニターツアーに協力した「ひがし北海道自然美への道DMO」の阿部誠事務局長は「道東の自然やおいしいものを発信してもらえるとありがたい。コロナ禍前よりさらに多くの観光客に戻ってきてほしい」と話していました。
一行は知床に1泊し、6日は阿寒湖などを訪問する予定です。