クマ出没相次ぐ紋別市 中学校でクマ目撃の通報 体育など中止

クマの出没が相次いでいる紋別市で5日朝、クマが中学校のグラウンドに入っていく様子を目撃したという通報がありました。これを受けて学校は屋外活動を中止したほか、市や警察がパトロールを強化しています。

警察によりますと、5日午前6時20分ごろ、紋別市渚滑町8丁目付近を車で通行していた人から「中学校の前の道路を歩いていたクマがグラウンドに入っていった」と通報がありました。
クマは体長が2メートルほどで、渚滑中学校のグラウンドに入ったあと、北側にある林の方向に歩いていったということです。
現場の隣には渚滑小学校もあり、小学校と中学校では体育などの屋外活動を中止したほか、下校時にはスクールバスや保護者の車で帰宅する対応をとるということです。
紋別市渚滑町は住宅が建ち並ぶ市街地で、4日から5日朝にかけて5件の目撃情報が相次いでいることから、市や警察は周辺のパトロールを強化するなど警戒を強めています。
紋別市内では先月23日に車がクマと衝突する事故が起きるなど、クマの出没が相次いでいて、市は少なくとも2頭のクマが出没を繰り返しているとみて市民に警戒を呼びかけています。

【現場周辺では】
クマが目撃された渚滑中学校の周辺ではパトカーが巡回して警戒にあたっていたほか、森林組合の職員がクマが身を隠しやすい草を刈る作業に追われていました。
近くに住む50代の女性は「ことしはクマの出没が特に多くて怖いです。近くに孫がいるので、外出する時はついて歩くようにしています」と話していました。