函館 4年ぶり 豊漁を願う「南かやべひろめ舟祭り」開催

函館市の漁港で豊漁を願う祭りが4年ぶりに開かれ、木製の舟をこいで速さを競うレースで熱戦が繰り広げられました。

「南かやべひろめ舟祭り」は国内有数のコンブの産地、函館市南茅部地区でコンブ漁が解禁される前のこの時期に開かれていましたが、新型コロナの影響で去年まで中止が続いていました。
4年ぶりの開催となった3日、函館市の尾札部漁港の会場ではかつてコンブ漁で使われていた木製の舟をこいで速さを競う舟こぎ競争が行われました。
3日の競争は漁師など地元の人たちおよそ30チームが出場して、漁港内の400メートルと500メートルのコースで部門別に行われました。
参加した人たちは力強いかけ声とともに懸命に舟をこぎ、最大の難所となっている折り返し地点では息を合わせてUターンしていました。
3日は時折強い風が吹く中、舟がまっすぐ進まなかったりほかの舟と接触したりすることもあり、会場から大きな声援が送られていました。
祭りの実行委員会の坂田憲治会長は「新型コロナで気持ちも沈んでいたが、この祭りを境にまた頑張っていきたい。南茅部はコンブや魚の漁でこれからまた活気づいていくと思う」と話していました。