旭川市 美瑛川の河川敷でクマ対策を実施

おととしから2年連続で中心部にクマが出没した旭川市では、クマの通り道とみられる美瑛川の河川敷に電気柵や自動カメラを設置するなど対策を進めています。

旭川市では、おととし、JR旭川駅や常磐公園の周辺で、去年は神居町の墓地やゴルフ場など、中心部で2年続けてクマが目撃されています。
市によりますと、クマは美瑛川の河川敷を通って中心部に侵入したとみられることから、5月に、美瑛川にかかる雨紛大橋付近の河川敷に電気柵と自動カメラを設置しました。
電気柵はクマが触れると感電し、追い払う効果があるほか、カメラは赤外線で熱を感知して自動で撮影する機能を備え、クマの侵入をいち早く把握できるということです。
さらに、クマが電気柵を越えて侵入した場合を想定して、中心部に近い下流側の河川敷に石灰をまき、足跡をたどれるようにしました。
旭川市では今年度に入って、6月1日までにクマの目撃や痕跡の情報が25件寄せられていて、去年の同じ時期と比べておよそ3倍に増えています。
市は「ことしは雪どけが早かった影響で、例年よりも早いペースでクマの目撃が増えている」と分析していて、目撃された場所などを地図で示す「ひぐまっぷ」をホームページで公開し、市民に注意を呼びかけています。