厚沢部町 カワヤツメの稚魚を放流

厚沢部町の小学生たちが、近年減少していると指摘されているカワヤツメの稚魚を川に放流しました。

カワヤツメはヤツメウナギの一種で、厚沢部町にある厚沢部小学校では、人工授精で卵をふ化させ、育ててきました。
1日は児童21人が学校の近くを流れる川に入り、1センチほどに成長した稚魚およそ3000匹を放流しました。
カワヤツメの稚魚は、魚などから身を守るため土の中で成長するということで、児童たちは深さ5センチほどの溝に稚魚を放したあと、土をかぶせました。
放流を行った男子児童は、「長生きしてほしいと思います」と話していました。
また、女子児童は、「頑張ってみんなで育てたのでこれから元気に長生きしてほしいです」と話していました。
放流を指導した「厚沢部町河川資源保護振興会」の坂本和晃会長は「カワヤツメの人工授精は、非常に珍しい取り組みです。ことしは、たくさんのカワヤツメの稚魚がふ化し、とてもよくできたと喜んでいます」と話していました。