樽前山 自治体・警察・消防・自衛隊などが火口と噴気孔を視察

苫小牧市北西部にある活火山、樽前山の状況を確認するため、地元の自治体や消防などで作る協議会のメンバーが31日、4年ぶりに合同登山を実施しました。

合同登山を行ったのは、地元の自治体のほか警察や消防、自衛隊など42の機関で構成される「樽前山火山防災協議会」です。
協議会では年2回、合同登山を実施していましたが、新型コロナウイルスの影響などで今回は4年ぶりの開催となり、およそ60人が参加しました。
一行は一般の登山客の立ち入りが禁止されている火口原に入ってあわせて3つの火口と噴気孔を視察し、室蘭地方気象台の担当者による解説を聞きながら、噴気の量を確認したり、現地の状況を写真に収めたりしていました。
苫小牧市危機管理室の齊藤謙悟主任主事は「合同で行うことによって、みなさんの知識を共有していくことに意義があると感じている。きょう得た知識を活用して、SNSなどで火山のことを周知していきたい」と話していました。