6月1日貝殻島コンブ漁解禁 出漁証明書の伝達式

北方領土の歯舞群島の一部、貝殻島周辺で行われるコンブ漁が6月1日、解禁されるのを前に漁業者に出漁証明書が渡されました。

貝殻島周辺でのコンブ漁は毎年、日ロの民間交渉で操業条件を決めています。
ことしの交渉はすでに妥結していて、天候に問題がなければ、解禁日の6月1日から始まる予定です。
これを前に31日、根室市の歯舞漁協で出漁証明書の伝達式が行われ、交渉にあたった北海道水産会の山崎峰男副会長から歯舞漁協の小倉啓一組合長に証明書が手渡されました。
そして、漁業者の代表がルールを順守して操業することを誓い、豊漁と安全な操業を願って全員でバンザイを行いました。
去年の漁ではロシアの国境警備局による船の検査、いわゆる「臨検」が前の年の4倍以上に増えていて、漁協では安全に操業できるようことしも監視する船を3隻に増やすということです。
小倉組合長は「ことしも出漁できることに浜はとにかく喜んでいる。来年につながるよう、違反のない安全な操業をしたい」と話していました。
ことしのコンブ漁には204隻の漁船が出漁を予定しています。