道南の4月有効求人倍率は0.82倍 3か月ぶりに低下

道南の4月の有効求人倍率は0.82倍と前の月をわずかに下回りました。有効求人倍率が前の月を下回るのは3か月ぶりです。

函館公共職業安定所によりますと、仕事を求める人1人に対し、何人の求人があるかを示す有効求人倍率は道南では4月、0.82倍と前の月より0.03ポイント下回りました。
有効求人倍率が前の月を下回るのはことし1月以来、3か月ぶりです。
仕事を求める人の数は1761人と前の月に比べておよそ1%減少した一方、企業からの求人数は2622人で、前の月より26%余り増加しました。
求人数を業種別でみますと、「情報通信業」は前の年の同じ月よりおよそ5.2倍と大幅に増えたほか、人手不足が続く「運輸業、郵便業」も19%増加しました。
一方、「生活関連サービス業、娯楽業」は前の年の同じ月より45.1%減少したほか、「宿泊業、飲食サービス業」が15.9%、「卸売業、小売業」も7.3%の減少となりました。
函館公共職業安定所は「冬の期間は全国的に有効求人倍率が下がる傾向にあるが、道南はほぼ横ばいの状況で求職者もそれほど減少していない。一方、持ち帰りができる飲食業の求人数が減少するなど新型コロナの影響が収束に向かう中で求人にも変化がみられる」と話しています。