函館 湯浜町の建築中住宅放火未遂で55歳被告に有罪判決

去年、函館市湯浜町で建築中の住宅に火をつけようとした罪に問われた55歳の被告に対し函館地方裁判所は、「人けのない場所で放火に及んだ危険な犯行だ」として、執行猶予と保護観察の付いた懲役3年の有罪判決を言い渡しました。

函館市湯浜町の無職、大場久司被告(55歳)は去年、自宅近くの建築中の住宅に灯油をまいてライターで放火しようとしたとして非現住建造物等放火未遂の罪に問われました。
これまでの裁判で弁護側は、被告は精神疾患による通院歴があり、睡眠薬を服用していたほか、当時の記憶がなく、火をつけたかどうか分からないと話していると主張していました。
30日の判決で函館地方裁判所の延廣丈嗣裁判長は「火が上がった直後に建物から出てきた被告を警察官が取り押さえている」と述べ、被告の犯行を認定しました。
そのうえで、「事前に犯行の道具を準備しており、責任能力はあった。人けのない場所で放火に及んでおり、相当危険な犯行だ」などとして、定期的に生活の指導などを受ける「保護観察」の付いた懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。