鹿追町 新種の鉱物「北海道石」の実物を公開

十勝の鹿追町で発見された新種の鉱物「北海道石」の実物が29日から鹿追町で公開され、大勢の見物客が訪れています。

「北海道石」は自然光では淡い黄色ですが、紫外線を当てると鮮やかな黄色や黄緑色の蛍光を発するのが特徴です。
これまで鹿追町や上川の愛別町で見つかっていましたが、研究グループによる分析の結果、新種の鉱物であることがわかり、ことし1月に「北海道石」として国際機関に登録されました。
発見された場所の1つの「とかち鹿追ジオパーク」では29日から展示室で「北海道石」の実物が公開され、訪れた大勢の人たちが紫外線を石に当てるなどして色の変化を楽しんでいました。
札幌から訪れた30代の男性は「新種の鉱物が発見されたと知り、ひと目見たいと思って来た。黄緑に輝くところが他にはない色合いで珍しいし、とてもきれいだ」と話していました。
とかち鹿追ジオパークジオパーク推進課の大西潤係長は「学術的にも価値の高い鉱物がここで発見されたことは非常に喜ばしく感じる。一方で、盗掘の被害に遭うことも懸念している。鉱物は地球の成り立ちを示す大切なもので、それを次の世代に受け継いでいくためにも産地の保全や鉱物の保護にご協力いただければ」と話していました。