道南経済 物価上昇が影響も持ち直し
ことし3月までの四半期の道南の経済情勢について、財務省函館財務事務所は「物価上昇の影響がみられるものの、持ち直している」として、前回と同じ判断にしました。
函館財務事務所はことし1月から3月までの四半期の道南の経済情勢についてレポートをまとめました。
それによりますと、「個人消費」は物価上昇の影響で食料品スーパーなどでは消費者の節約志向が高まり、一部に買い控えの動きが見られた一方、大型小売店では新型コロナによる行動制限がなかったことで来店客が増え、衣料品や身の回り品を中心に売り上げが増加したなどとして「持ち直しつつある」としています。
また、「観光」では全国旅行支援や新型コロナの水際対策の緩和などから函館圏への入れ込み客数が前の年の同じ時期に比べて63.6%増加したなどして、「持ち直している」としています。
こうしたことから函館財務事務所は道南の経済情勢について「物価上昇の影響がみられるものの、管内経済は持ち直している」として前回と同じ判断にしました。
また、4月以降の見通しについて、「大型クルーズ船の今後の入港がコロナ禍前に匹敵するほど予定されていることや函館空港と台湾を結ぶ定期便が再開されるなど道南経済への波及効果は非常に大きく、今後の観光や消費の動向を注視していきたい」としています。