クマ目撃情報相次ぐ室蘭 今後の対応検討へ専門家招き現地調査

今月、クマの目撃情報が相次いでいる室蘭市で、今後の対応を検討するため道や市が専門家を招いて現地調査を行いました。

室蘭市にある「知利別南公園」で道や室蘭市が行った現地調査には、札幌市を拠点に野生動物の調査などを行うNPO法人の専門家2人が招かれました。
警察によりますと、今月12日から24日までに、市内ではクマの目撃情報が10件寄せられていて、この公園の近くではクマと見られる動物が撮影されているほか、複数のクマの足跡も確認されています。
参加した専門家たちは、目撃現場の周辺を見て回ったり、公園の手すりに残されたクマの足跡を撮影したりして、現地の詳しい状況を確かめていました。
調査を行ったNPO法人EnVision環境保全事務所の早稲田宏一研究員は、「足跡を見る限り、若いオスのクマが出た可能性はある。目撃情報の中には確実性の高いものと低いものが混在しているので、もう少し情報を精査して今後について検討したい」と話しています。