釣り人がクマに襲われた朱鞠内湖畔 出没確認用のカメラ設置

上川の幌加内町にある朱鞠内湖の湖畔で男性がクマに襲われて死亡した事故を受けて、釣り客を乗せる渡し船を運航する地元のNPO法人が、現場周辺にクマが出没していないかを確認するカメラを新たに設置しました。

今月、幌加内町にある朱鞠内湖の湖畔で、釣りに訪れた興部町の54歳の男性がクマに襲われて死亡し、近くでクマ1頭が駆除されました。
これを受けて、湖で釣り客を乗せる渡し船を運航するNPO法人は24日、現場周辺にカメラ3台を新たに設置しました。
カメラは赤外線で熱を感知して自動で撮影する機能を備え、周辺にクマが出没していないかを確認することにしています。
NPO法人は観光シーズンを迎える中、カメラの設置を利用客の安全確保につなげたい考えで、今後はカメラの数を増やすことも検討しているということです。
NPO法人「シュマリナイ湖ワールドセンター」の中野信之代表は「カメラの映像からクマの出没が疑われる場合は釣り客や町などに情報を伝え、注意喚起していく。今回のような事故が二度と起きないように取り組んでいきたい」と話しています。