帯広で防風林の苗木を植える作業 市が農家に助成

農作物を風から守る防風林の苗木を植える作業が、帯広市などで行われています。

畑のそばの防風林は農作物が風で倒れたり土が飛ばされたりするのを防ぐ役割があり、十勝地方を代表する景観にもなっていて、農作業の合間にあたるこの時期に多く植えられます。
帯広市では毎年、新たに防風林の苗木を植える農家に助成を行っていて、ことしはおよそ2800株が植えられることになっています。
このうち帯広市別府町の農家、数藤恭輔さん(37)はカラマツの苗木およそ300株を植える計画で、24日朝からひと株ずつ手作業で畑と畑の間に一直線に植えていきました。
防風林は、畑に日陰をつくったり、大型機械のGPSの精度が悪くなったりするとして伐採が進んでいますが、数藤さんは以前、強風で農作物のビートが倒され大きな被害を受けたことから毎年新たに苗木を植えているということです。
数藤さんは「防風林の根元では農作物が小さくなることもあるが、全体では防風林のある畑が一番成長がいい。親の代から受け継いだ畑の土が飛ばされないようにするためにも植林を続けていきたい」と話していました。