道南でクマ目撃が去年同時期の約1.9倍に増加 道が注意喚起

道南で、クマの目撃情報が、去年の同じ時期と比べておよそ1.9倍に増えていて、道が注意を呼びかけています。

道警函館方面本部によりますと、ことしに入って管内のクマの目撃情報は、22日の時点で73件と、去年の同じ時期と比べておよそ1.9倍に増えています。
このうち、目撃情報のあった自治体は、多い順に、森町と八雲町で12件、今金町で8件、せたな町で7件、黒松内町で5件、松前町、鹿部町、長万部町、上ノ国町でそれぞれ4件と道南の広い範囲で確認されています。
ことし2月には、函館市の山林でせんてい作業をしていた男性がクマに襲われ、手や足にけがをする被害がありました。
クマの目撃が増加していることについて渡島総合振興局は、近年、個体数が増加傾向にあることに加え、ことしの雪どけが早く、例年より早い時期から活動を始めたことなどが影響しているとみています。
渡島総合振興局環境生活課は「山に入る場合には単独での行動を控えるとともに、鳴り物を身につけるなど、被害にあわないよう対策をとってほしい」と呼びかけています。