紋別の国道で車がクマと衝突 運転手けがなし クマ逃げ去る

クマの目撃が相次いでいる紋別市で23日朝、車がクマと衝突する事故がありました。クマはそのまま逃げていったということで、市や警察は周辺の警戒を強めています。

23日午前8時すぎ、紋別市渚滑町の国道273号線で、車を運転していた男性から「クマとぶつかった」と警察に通報がありました。
NHKが入手したドライブレコーダーの映像には、道路脇の林から道路を横切るように突進してきたクマが直進していた車の右前方にぶつかる様子が写っていました。
クマは車に衝突したあと、もとの林の方向に逃げていったということです。
車はぶつかった所が大きくへこんでヘッドライトも壊れていましたが、運転していた40代の男性にけがはありませんでした。
車を運転していた男性は「横から飛び出してきたので、気付いた時にははねていました。クマを初めて見たので、怖くて出られなかったです」と話していました。
紋別市によりますと、市内では先月以降、渚滑町などの北側の地域を中心にクマの目撃が相次いでいて、23日午前中までに18件と去年の同じ時期の2倍近くに上っているということです。
市は事故現場の周辺で猟友会のメンバーと逃げたクマを捜索したほか、警察もパトロールを行って警戒を強めています。
紋別市農政林務課の菅原健太係長は「今回の事故のようにクマがどこに現れてもおかしくない状況なので、運転には十分注意してほしい。また、ゴミは収集日に出すようにしてほしい」と呼びかけています。