えい児殺害遺棄事件 母親の控訴退け1審に続き懲役5年判決

生後間もない赤ちゃんを殺害しコインロッカーに遺棄したとして殺人などの罪に問われた母親の2審の裁判で、札幌高等裁判所は1審と同じ懲役5年を言い渡しました。

住所不定の小関彩乃被告(23)は、去年、札幌市内のホテルで出産した男の赤ちゃんを浴槽で溺れさせて殺害したうえ、遺体を千歳市の駅のコインロッカーに隠したとして殺人と死体遺棄の罪に問われ、1審で懲役5年を言い渡されました。
小関被告は控訴し、2審の裁判で弁護側は「殺害の動機に事実誤認がある」などとして執行猶予のついた判決を求めていましたが、23日の判決で、札幌高裁の成川洋司裁判長は「男性との関係が絶たれることを恐れたことなどが動機だったとする1審に不合理な点はない」と指摘し、弁護側の主張を退けました。
その上で、「事件が発覚しないように死体を隠したいという強固な意思があった」として、1審と同じ懲役5年を言い渡しました。