長崎屋帯広店「直営売り場」が7月末に閉店へ 従業員に説明

帯広市の中心部にある大型商業施設、「長崎屋帯広店」の直営の売り場が、ことし7月末で営業を終了することがわかりました。

「長崎屋帯広店」は平成2年に開店したJR帯広駅のすぐそばにある大型商業施設で、ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」の子会社が運営し、直営の売り場のほか、スーパーや書店などおよそ30のテナントが入っています。
このうち直営の売り場について「長崎屋」側が、ことし7月末をもって営業を終了すると従業員に伝えていたことが「長崎屋」の労働組合が加盟する「UAゼンセン北海道支部」への取材でわかりました。
また、直営の売り場の従業員は帯広市内にある別の店舗に配属するとして、「すべての従業員の雇用を確保する」と説明したということです。
「ドン・キホーテ」の親会社の「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」は「弊社から公式に発表したものではなく退店予定などは原則開示していないためお答えが難しい」とコメントしています。
「長崎屋帯広店」をめぐっては、帯広市の建設大手「宮坂建設工業」などの持ち株会社が、土地と建物の取得に向けて交渉を進めています。
帯広市の対応です。市は「長崎屋帯広店」の駐車場200台分を隣接する「帯広市民文化ホール」の駐車場として借りていて、年間およそ1300万円を支払っています。
帯広市によりますと、直営の売り場の閉店や、帯広市の企業が土地と建物の取得に向けて交渉を進めていることなどについては、「正式な報告を受けていない」ということですが、長崎屋側に対して改めて、「継続して駐車場を利用させてほしい」と打診しているということです。