駒生川をサケが上れる環境に 美幌町の団体が魚道整備を要望

サケが遡上(そじょう)する自然本来の川の姿を取り戻そうと、オホーツク海側の美幌町の団体が町に魚道の整備を求める要望書を提出しました。

魚道の整備を要望したのは美幌町を流れる駒生川の環境改善に取り組んでいる町民などでつくる団体で、今月19日、平野浩司町長に要望書を手渡しました。
団体では河川改修の影響で魚が減った駒生川の生態系を回復しようと、2011年から木や石を使った手作りの魚道を設けていて、サクラマスの産卵が確認されるようになったものの、サケなどの大きな魚は遡上できずにいるということです。
手作りの魚道も10年余りが経過して傷んできていることなどから、団体では頑丈で多くの魚が遡上しやすい恒久的な魚道の整備を要望しました。
「駒生川に魚道をつくる会」の橋本光三会長は「魚道の設置による効果は出てきているが、時間が経過して傷みも出てきて限界がある。より多くの魚にとって良い環境になるように、恒久的な魚道を設置してほしい」と話していました。