札幌西区 住宅街裏手の畑にクマ3頭出没 警察が注意呼びかけ

22日朝、札幌市西区の住宅街の周辺で親子と見られるクマ3頭が目撃され、警察が付近の住民に注意を呼びかけています。

22日午前6時40分ごろ、札幌市西区西野8条10丁目の住宅街の裏手にある畑で、近くに住む人から「クマ3頭が山に入っていくのを家の中から見た」と警察に通報がありました。
通報をうけて、警察や市の職員などが現場を確認したところ、クマの毛とふんが見つかりました。
警察によりますと、目撃されたのは大きなクマ1頭とひとまわり小さなクマ2頭で、親子とみられるということです。
ふんの周りからは多くのクルミが見つかったということで、市の職員は、落ちているクルミを狙って山から出てきたと考えられると話しています。
クマの目撃情報を受けて、近くにある西野第二小学校では安全が確認されるまで登校を遅らせる対応をとったほか、授業の終了後は職員と一緒に集団で下校する対応をとるということです。
現場で調査にあたった札幌市環境共生担当課の清尾崇熊対策調整担当係長は「まだ住宅地までクマが下りてきている段階ではないが山と住宅が接しているので、いつ下りてくるか分からないため警戒が必要だ。これからクマの行動が活発になる時期になるので、近所で出没情報があったら近づいたり、夜や朝方に出歩いたりするのを控えるなど気をつけてほしい」と話していました。

クマが目撃された現場付近に住む女性は「いつかクマが出るのではないかなと思っていましたが、近くまで来たんだなという思いです。クマが出た場所は毎朝、次女と散歩するコースだったので、散歩するのは控えようと思っています。しばらくは車で遠くの公園に行ったり、ゴミを出すのも直前に行ったりして気をつけたいと思います」と話していました。