”ブルーカーボンの研究加速”北海道電力が北海道開発局と連携

北海道電力は、海藻などが吸収する二酸化炭素「ブルーカーボン」に関連する事業の実現に向けて北海道開発局と連携し、ノウハウの提供を受けることで研究のスピードを加速させることになりました。

海藻などが光合成によって吸収する二酸化炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、地球温暖化対策として注目されています。
海藻の養殖などの事業の実現を目指して研究を進めている北電は、先月下旬に北海道開発局と協定を結びました。
協定に基づき北電は、北海道開発局から海藻が吸収する二酸化炭素量の測定方法や海藻が茂る「藻場」の整備方法など、ノウハウの提供を受けることにしています。
北電は、すでに留萌港と苫小牧港で独自に開発した材料を使って海藻類の生育実験を行っていて、北海道開発局と連携することで研究のスピードを加速させたい考えです。
このほか協定では脱炭素化に向けて水素やアンモニアに関する情報交換を行うとしていて、北電の藤井裕社長は締結式で「互いが保有する技術や知見を持ち寄って、北海道のカーボンニュートラルに貢献したい」と述べました。