地震で被害受けた森林早期再生 厚真町が緑化専門企業と協定

5年前の胆振東部地震で大規模な土砂崩れの被害を受けた厚真町は、斜面の緑化を専門とする民間企業と協定を結び、森林の再生をはやめるために協力していくことになりました。

厚真町で18日に行われた締結式には、宮坂尚市朗町長と、斜面の緑化を専門とする会社「ロンタイ」の中川太郎社長が出席し、協定書を取り交わしました。
胆振東部地震では厚真町やその周辺の森林で大規模な土砂崩れが発生し、およそ4300ヘクタールが被害を受けました。
の大部分については、傾斜がきついことなどから自然回復によって再生する方針ですが、この会社の持つノウハウをいかし、森林再生をはやめることを目指しています。
来週から早速試験を始める予定で、編み目のある袋に土や種子を詰めて重くしたうえで斜面に設置したり、それをネットで覆って雨でも流れ落ちないようにしたりするなどして、急な斜面で緑化を進める方法を模索することにしています。
宮坂町長は「森林再生は復旧から復興、地方創生に向かう最終的な課題で、その宿題を解決できるのではないかと期待している」と話していました。