函館の港で試験養殖のトラウトサーモン 今季初の水揚げ
函館市で17日朝、今シーズン初めてのトラウトサーモンの水揚げが行われました。
函館市漁業協同組合はスルメイカなどの水産資源が減少していることを受けて、おととしから函館市入舟町の港にあるいけすで、地元の水産会社と協力しながらトラウトサーモンの試験的な養殖を行っています。
去年11月におよそ5000匹の稚魚がいけすに放流され、17日朝、今シーズン初めての水揚げが行われました。
成長した4500匹近くのうち、業者から注文を受けたおよそ280匹が水揚げされ、大きいもので5キロほどにまで育ちました。
函館市漁協によりますと、昨シーズンに続き、順調に成長したということで、ことし7月まで毎週出荷されます。
水揚げされたトラウトサーモンは、地元の水産会社で加工されたあと、函館市内のスーパーや回転ずし店などのほか、一部は道外にも出荷されます。
函館市漁協函館サーモン養殖部会の松川雅樹さんは「上質な脂に徹底的にこだわりました。世界中に発信できる函館の新しい名産になると思います」と話していました。