「ヒグマ注意報」出されている室蘭 新たに3件の目撃情報

室蘭市では16日も新たなクマの目撃情報が寄せられ、警察が下校する小学生に注意を呼びかけるなど警戒が続いています。

クマを見たという情報が相次ぎ、「ヒグマ注意報」が出されている室蘭市では、15日から16日にかけても住宅街に近い中島本町などで新たに3件の目撃情報が寄せられました。
こうした状況を受けて、目撃場所の近くにある旭ヶ丘小学校では16日午後、下校時にあわせて警察官が警戒にあたり、児童に注意を呼びかけました。
小学校では、登下校の際は保護者が送迎するか、複数で行動するよう求めていて、子どもを迎えに来た保護者の姿も多く見られました。
保護者の1人は「こんな身近な場所でクマが出るとは思わず、子どもたちも怖いと言っている。クマの情報がおさまるまでは送迎を続けたい」と話していました。
また、室蘭警察署の久保田司地域・交通官は「非常に危機感を持っている。室蘭でもクマの出没がことしは多いので、登下校時間帯のパトロールを行っていく」と話していました。
室蘭市は、目撃情報があった地域ではクマの活動が特に活発になる朝方や夕方、夜間に子どもだけで外出しないよう呼びかけていて、市内2つの中学校が16日は部活動を中止にするなど影響が広がっています。