札幌で16都道府県の公安委員の会議 特殊詐欺対策推進を確認

全国各地の公安委員を集めた会議が15日、札幌市で開かれ、被害があとを絶たない特殊詐欺について対策を推進していくことを確認しました。

15日、札幌市内のホテルで開かれた会議には、北海道のほか東京や大阪、神奈川などあわせて16の都道府県の公安委員が参加しました。
会議ではまず、座長を務めた北海道公安委員会の吉本淳一委員長が「特殊詐欺グループによる広域強盗や窃盗事件が深刻な社会問題となるなど、その対策が全国の都道府県警察で喫緊の課題になっている」とあいさつしました。
また、道警本部の鈴木信弘本部長は、歯止めのかからない被害の現状に触れた上で、「各公安委員会の取り組みを共有し警察の運営に反映させることで、住民の期待と信頼に応える対策を推進していきたい」と述べました。
警察庁のまとめによりますと、ことしに入って3月末までに全国で確認された特殊詐欺はあわせて4533件と、去年の同じ時期に比べおよそ3割増加していて、15日の会議では被害防止のため対策を推進していくことを確認したということです。