ことしで30年目 阿寒の地元小学生がマリモ観察会

釧路市の阿寒湖で国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の観察会が開かれ、地元の子どもたちがマリモに触れて自然保護の大切さを学びました。

地元の子どもたちによるマリモの観察会は毎年、開かれていて、30年目になることしは阿寒湖義務教育学校の4年生の児童10人が参加しました。
子どもたちはバスでふだん立ち入りが制限されている阿寒湖の奥にあるマリモの生息地を訪れ、マリモの保護に取り組んでいるNPOの担当者からマリモの生態について説明を受けました。
15日の阿寒湖は波が高く、子どもたちは波打ち際に打ち上げられたさまざまな形のマリモを見つけては手にとって歓声を上げていました。
また岸には、プラスチックゴミや空き瓶なども流れ着いていて、子どもたちが一生懸命拾い集めていました。
男子児童の1人は「マリモを触るのは初めてだったが、思ったより柔らかくて不思議な感じだった」と話していました。
NPO法人「阿寒湖のマリモ保護会」の松岡尚幸さんは「地元の子どもたちにマリモを見て、触ってほしいと観察会を続けている。30年の活動で子供たちにもマリモと阿寒の自然を守る思いが根づいてきたと思う」と話していました。