朱鞠内湖で釣り男性行方不明 16日以降天候回復しだい捜索へ

上川の幌加内町にある朱鞠内湖で、釣りに訪れていた男性1人の行方が分からなくなっています。警察などは天候不良のため15日に予定していた捜索を中止し、16日以降天候が回復しだい、ヘリコプターや船を出して捜索することにしています。

行方が分からなくなっているのは幌加内町の朱鞠内湖に釣りに訪れていた男性です。
警察によりますと、男性は14日午前5時半ごろ、渡し船で湖を渡った先にある釣りのポイントに向かったということです。
その後、午前10時ごろに渡し船を運営する事業者のスタッフが船の上から、男性を降ろした場所の近くで胴長靴をくわえたクマ1頭を目撃し、男性を連れ帰ろうと連絡を取りましたが携帯電話はつながらず、降ろした場所の周辺でも姿が見当たらなかったということです。
通報を受けた警察や町役場の職員が出て現場周辺を捜しましたが、男性は見つかっていません。
警察などは15日朝からヘリコプターや船を出して捜索する予定でしたが、天候不良のため中止し、16日以降天候が回復しだい捜索する予定だということです。
町によりますとクマの出没が確認されたため近くのキャンプ場は閉鎖されているほか、町では付近での釣りや山菜採りは当面やめるように呼びかけているということです。

【クマ駆除へ出動】
上川の幌加内町にある朱鞠内湖で、行方がわからなくなっている男性の釣り人を渡し船から降ろした場所で胴長靴をくわえたクマが目撃されたことを受けて、町の職員やハンターなどがクマの駆除のために現地に向かいました。
警察によりますと、幌加内町の朱鞠内湖では渡し船の運営スタッフが14日早朝に釣りに訪れた男性を釣りのポイント近くで降ろした後、14日午前10時ごろ男性を降ろした場所の近くで胴長靴をくわえたクマ1頭を目撃しました。
これを受けて15日午後1時ごろ、町や地元の漁業協同組合の職員、町から委託されたハンターなどあわせて15人がクマを駆除しようと釣り人の男性を降ろした現場近くに船で向かいました。
町によりますと、船から目視したりドローンを使ったりして、安全を確認したうえで現場に近づくということです。
警察によりますと、行方がわからなくなっている男性の釣り人は渡し船の運営スタッフがクマを目撃したあと連れ帰ろうとしましたが携帯電話がつながらず、降ろした場所の周辺でも姿が見当たらなかったということです。
その後も警察や町の職員が現場周辺を捜しましたが男性は見つかっておらず、警察などは15日朝から捜索する予定でしたが天候不良のため中止し、16日以降天候が回復しだい捜索する予定です。
幌加内町の大野克彦副町長は「朱鞠内湖や釣りは町の大きな観光資源だ。1日も早く、行方がわからない男性の無事が確認されることを願っている」と話しています。