上川の大雪山系で進む雪どけ 雄大な景色生み人々の暮らし潤す

上川の大雪山系では長い冬が終わって雪どけが進み、各地で雪どけ水の恵みを感じる季節になっています。
東川町の天人峡では道内最大の落差270メートルを誇る羽衣の滝があります。
雪どけ水が流れるこの時期は1年で最も水量が多く、大きな音を立てて水が勢いよくしぶきを上げながら流れ落ちていました。
5月8日には、道や東川町などの担当者が観光シーズンを前に冬期通行止めだった滝に通じる遊歩道の安全を点検し、大きな石や倒木を片づけていました。
遊歩道は5月下旬に開通する予定だということです。
天人峡からおよそ8キロ下流には大雪山系の湧き水がくめる「大雪旭岳源水公園」があります。
雨や雪が長い時間をかけて山にしみこんだ地下水が勢いよく湧き出ていて、年間を通じておよそ7℃の水を組むことができます。
公園には多くの人が次々と訪れて、ペットボトルやタンクに水をくんでいました。
旭川市から訪れた男性は「ここの水はきれいでなめらかなのでよくくみに来ています。この水でコーヒーをいれるととてもおいしいです」と話していました。
雪どけ水が流れ込む米どころの忠別川の流域では、まもなく田植えが始まります。