特殊詐欺の被害防止へ 警察が民生委員に協力呼びかけ
高齢者を中心に特殊詐欺の被害があとを絶たないことから、警察は地域住民の見守りなどを行う民生委員と協力して被害防止の取り組みを進めようと、9日、札幌市内で説明会を開きました。
この説明会は警察などが企画したもので、札幌市中央区の会場には日頃から地域の高齢者の見守りや支援の橋渡しなどをしている民生委員の代表者らおよそ20人が集まりました。
はじめに担当の警察官が最近の特殊詐欺の被害状況などについて説明しました。
そして、参加者にオレオレ詐欺や還付金詐欺の手口を書いたチラシを配り、民生委員がふだんの活動で高齢者の家などを訪問した際に注意を呼びかけてもらうよう要請しました。
説明会に参加した札幌市民生委員児童委員協議会の紙谷京子会長は「高齢者の方から『詐欺の電話がかかってきた』という話をよく聞きます。自分だけで判断せずに対処する大切さを皆さんに伝えていきたい」と話していました。
道警生活安全企画課の佐々木貴久課長補佐も「日頃から高齢者と身近に接する機会の多い民生委員と協力しながら注意喚起をしていきたい」と話していました。