江差町の中学校でAI研究者が授業“便利だが注意も必要”

AI=人工知能の活用のしかたや正しい向き合い方を考える授業が道南の江差町の中学校で行われ、AIの研究者が「便利な道具だが注意も必要だ」などとアドバイスしました。

9日、江差中学校で行われた授業では、AIを活用した将棋ソフトや小説の創作に携わってきた東京大学次世代知能科学研究センターの松原仁教授が講師をつとめました。
この中で松原教授は、AIがスマートフォンの音声や顔の認識、公共交通機関の乗り換え検索など、身近なものに活用されていることを紹介しました。
そして、教育分野での活用が議論されている対話式AIの「ChatGPT」について、読書感想文などを書く際に利用することはできるものの、インターネット上の情報をもとにしているため誤った情報も含まれていると指摘しました。
その上で松原教授は「便利な道具だが使うときには注意が必要で、知識を学んでいる最中の人がAIの回答を丸写しすることなどはおすすめできない」と話していました。
中学3年生の中川陽依さんは「AIは怖いというイメージもありましたが、便利でおもしろそうなので、誤った情報も含まれていることに気をつけながら使いたいです」と話していました。
松原教授は「若い人は今後、AIに深くかかわって生きていくことが明らかなので、AIの特性をしっかり認識してほしい」と話していました。