函館市電脱線事故 挟まった木片が原因か

函館市営の路面電車、函館市電が今月6日に脱線した事故について、函館市は、雨水で流れてきた木片が分岐用のレールに挟まり、切り替えに不具合が出たことが原因とみられると発表しました。

函館市電は今月6日午前10時ごろ、函館市弁天町にある停留場「函館どつく前」を発車した直後に脱線しました。
市が原因を調べたところ、現場付近から長さおよそ8センチ、直径8ミリほどの枝のような木片が見つかったということです。
事故当日、函館市内では雨が降っていて、市は、雨水で流されてきた木片が線路のポイント部分にある分岐用のレールに挟まり、切り替えに不具合が出たことが原因とみられると発表しました。
この不具合で、本来、進む方向とは逆の右方向に前輪が入ってしまい、そのあと木片がレールからはずれ、切り替え先が左にもどったことから後輪が左方向へ進み、脱線したとみられています。
けが人はいませんでしたが、この脱線の影響で函館市電は「函館どつく前」と「末広町」の間で7時間近く運転を見合わせました。
函館市は「発進する前の運転手による目視確認を徹底するなど、引き続き安全運転に努めていきたい」と話しています。