阿寒湖で湖水開き 遊覧船の運航が本格的に始まる

道東の阿寒湖で観光シーズンの幕開けを告げる「湖水開き」が行われ、遊覧船の運航が本格的に始まりました。

釧路市の阿寒湖では毎年、大型連休の時期に合わせて「湖水開き」が行われています。
29日は関係者およそ40人が出席して、アイヌの儀式「カムイノミ」で今シーズンの安全運航などを祈願し、1日船長に任命された釧路市の蝦名大也市長が「阿寒の自然を楽しんでもらい、世界に向けてこの地域を発信していきたい」とあいさつしました。
そしてテープカットが行われたあと、さっそく観光客たちが船に乗り込んで湖から見える雄阿寒岳を撮影していました。
また湖の島に展示されている国の特別天然記念物のマリモを観察するなどして、1時間あまりの遊覧を楽しんでいました。
乗り場では、新型コロナの影響で自粛していたワカサギの天ぷらなどの無料の試食会も4年ぶりに行われて、訪れた観光客が特産品を味わっていました。
遊覧を楽しんだ観光客は「なかなか旅行ができなかったので、遊覧船に乗りたいという子どもを連れてこれて良かった」とか「ことしの大型連休は色々なところへ旅行へ行きたいです」などと話していました。
阿寒湖の遊覧船は11月末まで運航されます。