乗務員らストライキ 千歳市内の路線バス4路線が終日運休
千歳市のバス会社の労働組合が安全管理や労働条件の改善を求めてストライキに踏み切った影響で、この会社の路線バスは25日終日運休となり、通勤や通学の足にも影響が出ています。
ストライキを行っているのは千歳市内で路線バスを運行する「千歳相互観光バス」の乗務員らでつくる労働組合です。
会社では、組合員およそ20人がストライキに参加した結果、運転手の人員が確保できなくなったとして、25日、千歳市内で運行する路線バス4路線の全便にあたる合わせておよそ100便の運休を決めました。
午前中、通勤しようとバス停に来ていた女性は「ストで止まっているとは知らず、困っています。車での通勤に切り替えようと思います」と話していました。
組合側は、会社がバスの法定点検を適切に行っていないとして是正を求めているほか、賃上げを含めた労働条件の見直しなどを求めています。
千歳相互観光バスの沼田聖社長は「全便の運休となり、千歳市民のみなさんにご迷惑をおかけして申し訳ない。一方で、バスの法定点検は適切に行っていて、組合交渉についても今後も真摯に対応していく」としています。
組合によりますと、26日についてはストライキはせず、路線バスは通常どおり運行できる見通しです。
一方で、交渉の行方次第では、今後再びストライキに踏み切る可能性もあるとしています。