雪中貯蔵そばの実の仕上がり確認 旭川市江丹別の加工会社

雪の中に貯蔵して熟成させたそばの実を取り出して仕上がりを確認する作業が全国有数のそばの産地、旭川市で行われました。

JAあさひかわによりますと旭川市は、そばの作付面積が全国で3番目の広さを誇る全国有数の産地で、江丹別のそば加工会社では、そばの実を雪の中に貯蔵してじっくり熟成させる方法を10年前から取り入れています。
この会社では去年12月から地元で収穫されたそばの実、2.7トンをコンテナに保管し4か月あまり熟成させてきました。
コンテナの中は雪によって気温が2度から3度、湿度が80パーセント前後と一定の環境に保たれるため、甘みや風味がまろやかに仕上がるということです。
24日は貯蔵していたコンテナからそばの実を取り出す作業が行われ、袋に詰められたそばの実が、重機によって次々に運び出されていました。
このあとの試食会ではそばの加工会社の社員やJAの職員などが実際にそばを試食し、独特のまろやかな甘みや香りを楽しんでいました。
江丹別蕎麦加工株式会社の門木勉工場長は「えぐみが少なくまろやかな味に仕上がっています。氷点下30度以下になる江丹別の地で育ったそばをぜひ味わってほしい」と話していました。
江丹別で熟成されたそばの実は、6月上旬から全国に出荷されるということです。