プロテイン販売会社が浦幌町の牧場で新人研修 原料の現場学ぶ

牛から搾られる生乳を使ったプロテインを販売している都内の会社が、新入社員に十勝の浦幌町の牧場で牛の世話を体験してもらうユニークな研修を行いました。

この取り組みはプロテインを販売している都内の会社が、新入社員にプロテインの原料になる生乳の生産現場を知ってもらおうと、新人研修の場として初めて企画しました。
20代の新入社員6人が訪れたのは浦幌町で乳牛およそ100頭を飼育する高木翔太さん(36)の牧場で、社員は20日朝5時から牛舎にたまった牛のふんを取り除く作業などを体験しました。
また、個体を識別するタグを牛の耳に取り付ける手順も教わり、新入社員は高木さんから説明を受けたあと、専用のペンチを使って恐る恐る慣れない手つきでタグを取り付けていました。
新入社員の女性は「酪農は命を相手に真剣に取り組む仕事だと感じた。こういう現場からプロテインができていることを知ることができて、本当によい経験だった」と話していました。
プロテインの販売会社の只石昌幸社長は「頭で考えるだけでなく目で見て実際に感じることを大切にしてもらうために研修を実施した。社員たちが何かに挑戦するきっかけになればうれしい」と話していました。