鈴木知事2期目へ どんな政治を期待?

2期目に向けて新たなスタートを切る鈴木知事。街の人たちは
どんな政治を期待しているのでしょうか?今回の知事選挙について札幌市で聞きました。

白石区在住という80代の女性は「思っていたとおりの結果だなと思う」と述べたうえで、「子育てとか、北海道を押し上げる、そういうことに一生懸命やってくれるんじゃないかなと」と期待を示しました。
石狩市在住という60代の男性は「鈴木さんになるのは間違いないと思ったので、批判票もあるっていうことで」と述べたうえで、「あいまいで周りがすることに乗っかっているような。自分の政策があっていいんじゃないかと」と注文をつけました。
南区在住という80代の男性は「だいたい順当な結果ではなかったかな」と述べたうえで、「高齢化になってくると、やはり物価高だとかっていうのには敏感になっているので、できればそういう部分についてきちんと対応してほしいですね」と話していました。
豊平区在住という20代の女性は知事選挙の投票率が51.70%と過去最低となったことについて、「ちょっとびっくりしました。めちゃくちゃ低いなと思いました」と述べたうえで、「若者の働く環境の整備に力を入れてやってほしいなと思います」とか「海外の方のインバウンドの需要が増えてきていると思うので、そちらの方に力を入れて観光業を盛り上げていってほしいなと思います」などと話していました。
一方、中央区在住という30代の女性は「投票、行ってないですね」と述べたうえで、結果について、「予想していたとおりだったなと思いました。誰に入れても変わらないかなと思っちゃいますよね」と話していました。
このほか若者などから、スマートフォンから投票できるようになれば投票率ももっと上がると思う、といった声も聞かれました。

【“具体的政策問われる”】
公共政策が専門で札幌市の財政局長も務めた武庫川女子大学の金崎健太郎教授は、知事選挙の投票率が51.70%と過去最低となったことについて、「自分の1票がどういうふうに反映されるのか、どういうふうに影響するのかっていうのは、どうしても無風な選挙だと感じにくいということがあって選挙に行く気持ちもなくなってしまうということが多いので、(知事選は)明確な大きな争点もなかったということで低下につながっているという風に思います」と分析しています。
そして、与党などが推薦した現職の鈴木直道氏が7割を超える票を得て2回目の当選を果たした要因について、「この4年間の現職の仕事とそれを支える政党への信任の要素が大きかったのではないかと思います。やはり1期目、コロナの対応に終始されたと思いますし、どこも未知の難局の中でですねなんとか乗り切ってこられて、そのあたりも評価の対象になっていると思います」と指摘したうえで、「1期目には、コロナの対応に終始されてきたと思うんですけれども、2期目になると、みなさん、やはり不十分じゃないかと思われるんじゃないかと思います。どんな北海道にしたいかという明確な姿勢と、そして具体的な政策が問われることになると、そういうふうに思います」と話しています。