太陽光で電気自動車に充電 災害時は振興局庁舎に電力供給

EV=電気自動車の蓄電池を活用し、災害時などに道の庁舎に電力を供給するシステムを函館市にある渡島総合振興局が導入しました。

振興局の敷地内に導入されたのはEV3台と充電用の太陽光パネルを備えたシステムで、28日、自治体の関係者などに公開されました。
このシステムでは、EVを太陽光パネルで充電し、ふだんは公用車として使う一方、災害などで停電が起きた際にはEVの蓄電池を活用して振興局の庁舎に電力を供給することができます。
振興局によりますと、EV1台で一般的な家庭に換算すると4日分あまりの電力をまかなえるということです。
また、太陽光パネルを使って発電した電力はふだんから庁舎内の空調やエレベーターなどにも利用され、二酸化炭素の排出量を年間6.6トンあまり削減できる見込みだということです。
渡島総合振興局の田中仁局長は「災害時に役立てることができるシステムで、今後もこの取り組みを多くの人に知ってもらいたい」と話しています。