函館港に再び国際クルーズ船 外国人観光客や出迎えた高校生は
国際クルーズ船がおよそ3年4か月ぶりに函館に帰ってきました。コロナ禍の前に道内で最も多くのクルーズ船を受け入れていた函館港に25日、再び多くの外国人観光客が降り立ちました。
25日午前8時ごろ、函館港の若松ふ頭に到着したのは全長212メートルあまりの国際クルーズ船「シルバー・ミューズ」です。
国内と韓国を周遊し、およそ500人の乗客を乗せて寄港しました。
道内での国際クルーズ船の受け入れはおよそ3年4か月ぶりです。
船を下りた乗客は手荷物検査などのため去年9月に完成した専用の旅客ターミナルへ。クルーズ船での函館訪問を喜ぶ声が聞かれました。
(オーストラリアからの乗客)
「クルーズ船は3回もキャンセルされました。2019年に予約しましたが翌年キャンセルになり、21年と22年もキャンセルされました。やっとここに来られたので、市場に行って函館山にも上る予定です」
ターミナルでは遺愛女子高校の生徒が通訳や道案内のボランティアを行って観光客を出迎えました。
来年度もこうした活動を続ける予定です。
(出迎えた生徒)
「いまから函館を見ると思うんですが、その前に少しでも私たちと話して、笑顔に、これからもっと楽しい旅になるようにできたらいいなと思っています」
乗客は早速、ツアーバスに乗り込み、函館市や周辺の観光名所に次々と出かけていきました。
函館市によりますと、国際クルーズ船は来年度、過去最多となる40回の寄港がすでに予定されています。
(函館市港湾空港振興課 細越清朗課長)
「5月12日から台湾の定期便も再開しますし、クルーズ船もこういう形で来ていただけますので、コロナ禍前の状況に早くもどってほしい」