修復終えた函館ハリストス正教会 27日から聖堂内一般公開
函館を代表する建築物の1つで大規模な修復工事を終えた「函館ハリストス正教会」の聖堂内が、27日から観光客などに一般公開され、さっそく多くの人が訪れています。
「函館ハリストス正教会」は160年余り前にロシア領事館の付属の聖堂として建てられたもので、明治時代に焼失したあと再建された聖堂が国の重要文化財に指定されています。
老朽化のため2年余りかけて行われた大規模な修復工事が終わり、これまでお祈りの時間帯に限られていた聖堂内への観光客などの立ち入りが27日からお祈り以外の時間でもできるようになり、一般公開されました。
聖堂内は壁が白く塗り直されたほか、イコンと呼ばれる宗教画などが修復されていて、訪れた人たちがじっくりと見学していました。
埼玉県から家族で訪れた女性は「修復されたばかりできれいですね。歴史を感じますし、身が引き締まる感じがします」と話していました。
函館ハリストス正教会の児玉慎一神父は「よみがえった聖堂で、またいつものように皆さまと出会える場として公開できることを喜んでいますし、多くの人に訪れてほしいです」と話していました。